湯浅町漁業生産組合

私共はあわび取り扱い技術のノウハウをコツコツと培ってまいりました。
自然の大切さを日々感謝しながら、あわび取り扱いの業務に取り組んでいます。あわびは元々がとても神経質なので、ストレスをため込まないよう扱うことが難しい生き物です。長年のノウハウによりノンストレスな環境を与えてあげることにより、活きの良い、まるまるとした肉厚な「健康体あわび」となります。それこそが私たちによって美味しいあわびと考えお客様にご提供できるよう心掛けております。

環境の変化、乱獲などにより、天然資源が減少していくのは避けられない現実・・・。湯浅町栖原の豊かな自然の恩恵の一部を頂き、育む漁業。
これを実践することで、少しでも自然に対する恩返しが出来れば、との思いから事業を開始しました。

組合概要

紀伊水道・湯浅湾の清らかで豊かな海水を毎時250トン汲み上げし、全て「天然ろ過海水かけ流し」にてアワビを育成しています。
　
餌は地元湯浅湾で水揚げされた生ワカメと天然海藻を使用したアワビ専用の配合飼料を給餌しています。雑食の天然アワビとは違う計画的な給餌を行うことにより、成貝になるまでの期間を約2年半から3年も短縮することができました。

これらの相乗効果で天然アワビに負けない品質を維持しつつ、お求めやすい価格でのアワビの提供を実現しています。コリコリ感を楽しみつつ、やわらか食感なので、お子様やご年配の方もお召し上がり頂けます。健康で肉厚なアワビ、是非ご賞味ください。

施設総面積は約2,800㎡。その大きな敷地内には飼育水槽をはじめとして、研究棟、管理棟、休憩棟、成貝作業棟、電気・ポンプ室、冷凍室といった多くの設備があります。
飼育水槽にはいくつかの種類があり、7ｍ水槽が26基、6ｍ水槽が16基、選別用水槽が7基、出荷専用水槽が5基の計54基を使用しています。その水槽を利用することで、毎年9万個～11万個の蝦夷アワビが育ち、出荷されていきます。

全て「天然ろ過海水かけ流し」の大型水槽は通常の水槽に比べて広々とした空間を実現しています。この、海原にいるような環境をアワビに与えることで、ストレスの低減と十分な給餌が可能となります。また、水槽は一般の細長い楕円形水槽ではなく、正八角形水槽を使用しており、立体空間を利用した飼育方法により、アワビにとって快適な空間を実現しています。